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授業情報/Course information

科目名/Course: 倫理学/Ethics
科目一覧へ戻る 2025/03/25 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
倫理学
科目名(英文)
/Course
Ethics
時間割コード
/Registration Code
00A38601
学部(研究科)
/Faculty
共通
学科(専攻)
/Department
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
○竹島 尚仁
オフィスアワー
/Office Hour
竹島 尚仁(授業教室にて授業前後に質問等を受け付けます。また、メール、Teamsのチャネルやチャットを使ってもらってもかまいません。)
開講年度
/Year of the Course
2025年度
開講期間
/Term
後期
対象学生
/Eligible Students
1年,2年,3年,4年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2025/03/08
使用言語
/Language of Instruction
日本語
共通カテゴリ
/Category
人文?社会科学
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
倫理学とは、どのような行為が善い(悪い)のか、なぜその行為が善い(悪い)のかを問う学問です。そのこと自体がもつ意味をまず一般的に考えます(Ⅰ)。そして、社会で生じる様々な問題には倫理的な問題が含まれており、その問題にどのようにアプローチすべきかについては複数のパターンがあることを見ます(Ⅱ)。ついで、倫理の根幹にある基礎的な価値を確認するために、生命、死、人生の意味について考察します(Ⅲ)。さて、倫理的評価の基礎づけの仕方の違いから3つの理論的な枠組みが生じますが、それらは快楽への考え方の違いにも表れています。それぞれの理論が倫理的な行為をどのように正当化しようとするのかを概括的に扱い、それぞれの長所と短所を取りあげます(Ⅳ)。最後に、倫理そのものを根こそぎにしかねないさまざまな疑念をとりあげ、それらを検討します(Ⅴ)。このようにして、倫理学の基礎を踏まえて倫理的な諸問題を反省し吟味しながら、倫理的思考を身につけることを目指します。
履修に必要な知識?能力?キーワード
/Prerequisites and Keywords
とくに特殊な知識や能力は必要ありません。
履修上の注意
/Notes
倫理とは何なのかがよく分からないという学生から、倫理的な問題に悩んでいるという学生まで、倫理に関心のある学生を歓迎します。
教科書
/Textbook(s)
教科書は使用しません。適宜資料を配布します。
参考文献等
/References
サイモン?ブラックバーン『ビーイング?グッド:倫理学入門』 晃洋書房
加藤尚武『現代倫理学入門』講談社学術文庫
また適宜その他の参考書を紹介します。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
ニュースなどについても、単に善い悪いではなく、どういう点がなぜ善いのか悪いのかを考える習慣をつけましょう。また授業で紹介する参考書も自主的に読むようにしましょう。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
アクティブラーニングに関する事項
/Attention Relating to Active Learning
本授業では以下のアクティヴラーニングを採用している。
?振り返り(コメントペーパ―)
?アンケート(投票)
?ディスカション
実務経験に関する事項
/Attention Relating to Operational Experiences
該当しない
備考
/Notes
授業に真面目にかつ積極的に参加することを求めます。
本科目は、一部または全部をオンライン授業で実施する可能性がある。
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 [倫理とは(1)]
規範と自然、自由と必然、人間と動物、
講義資料の内容をしっかり復習して、自由という特性の重要性を理解すること。
2 [倫理とは(2)]
倫理と法律、そしてマナー
社会的ルールとして、倫理と法律との関係性、またマナーとの違いについて、講義資料を基に理解を深めること。
3 [倫理的諸問題の類型(1)]
倫理的問題の類型(原因と対処法)1?2
類型の1、2について、講義で述べた事例以外の社会問題をも考えながら、倫理的問題について考察を深めること。  
4 [倫理的諸問題の類型(2)]
倫理的問題の類型(原因と対処法)3?4
類型の3、4について、講義で述べた事例以外の社会問題をも考えながら、倫理的問題について考察を深めること。  
5 5 [倫理的諸問題の類型(3)]
倫理的諸問題の類型(原因と対処法)5
類型の5について、講義で述べた事例以外の社会問題をも考えながら、倫理的問題について考察を深めること。
6 6 [倫理的諸問題の類型(4)]
倫理的諸問題の類型(原因と対処法)6
類型の6について、講義で述べた事例以外の社会問題を考えながら、倫理的問題について考察を深めること。
7 7 [生命の価値]
生命に価値はあるか、また平等か
生命の価値が人間に固有のものなのかどうか、その点を他の生命との比較において考えること。
8 8 []
死ぬことは怖いか
死を恐れるということでなにが意味されているのかを考え、講義資料で示された考え方を批判的に検討すること。
9 9 [人生の意味]
人生の意味を考える3つの視点
自分が考える人生の意味を反省しながら、人生の意味を考える不可避の思考の枠組みの存在を深く理解すること。
10 10 [快楽(1)]
功利主義:その長所と短所
功利主義の長所と短所についての講義資料を基に、その意味するところを熟考すること。
11 11 [快楽(2)]
義務論:その長所と短所
義務論の長所と短所についての講義資料を基に、その意味するところを熟考すること。
12 12 [快楽(3)]
徳倫理:その長所と短所
徳倫理の長所と短所についての講義資料を基に、その意味するところを熟考すること。
13 13 [自由?権利]
物理的決定論と進化論的決定論;消極的自由と積極的自由;権利とはどのようなものか、なぜ権利は必要とされるか
義務との対比において、自由と権利との類似性をしっかり認識すること。また自由がどのようにゆがめられて主張されうるかについても理解を深めること。
14 14 [相対主義]
何が倫理的であるべきか、そしてそもそも倫理的であるべきか
倫理的な主張の効力をそぐ相対主義の主張を批判的に検討すること。
15 15 [利己主義]
あらゆる行為は利己的であるか、行為を見る複数の視点
利己主義は多義的であること、そしてそれを考慮するには複数の視点から多層的に行為を見る必要があることを理解すること。
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識?理解
/Knowledge & Undestanding
技能?表現
/Skills & Expressions
思考?判断
/Thoughts & Decisions
伝達?コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 倫理的な問題に気づくことができる(A)
2 倫理的問題の分析力を身につけることができる(A)
3 多様な倫理的評価の視点をもつことができる(A)
4 倫理的問題を解決するための総合的な判断力を身につけることができる(A)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
コメントペーパー レポート
1 倫理的な問題に気づくことができる(A)
2 倫理的問題の分析力を身につけることができる(A)
3 多様な倫理的評価の視点をもつことができる(A)
4 倫理的問題を解決するための総合的な判断力を身につけることができる(A)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
30 70

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