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授業情報/Course information

科目名/Course: 精神保健ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ/Social Work in Mental Health Ⅱ
科目一覧へ戻る 2025/03/25 現在

授業基本情報
科目名(和文)
/Course
精神保健ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ
科目名(英文)
/Course
Social Work in Mental Health Ⅱ
時間割コード
/Registration Code
16103701
学部(研究科)
/Faculty
保健福祉学部
学科(専攻)
/Department
現代福祉学科
担当教員(○:代表教員)
/Principle Instructor (○) and Instructors
○坂屋 豊
オフィスアワー
/Office Hour
開講年度
/Year of the Course
2025年度
開講期間
/Term
後期
対象学生
/Eligible Students
3年,4年
単位数
/Credits
2
授業概要情報
更新日
/Date of renewal
2025/02/27
使用言語
/Language of Instruction
日本語
オムニバス
/Omnibus
該当なし
授業概略と目的
/Cource Description and Objectives
精神障害および精神保健福祉の課題をもつ人とその家族に対するソーシャルワークのうち、「間接援助技術」、ないし、メゾレベル?マクロレベルの実践技術について理解することを目的とする。
授業では、主に、
①コミュニティワークの概念と意義
②ソーシャルアクションの概念と意義
③ソーシャルアドミニストレーションの概念と意義
④関連分野における精神保健福祉士の実践展開
について学ぶ。
授業を通し、精神保健福祉分野におけるソーシャルワークに従事する者として身につけるべき価値?知識?技術について、学生自ら主体的に考える力、ならびに、継続的な自己学習を可能とする視点?習慣の獲得を目指す。
履修に必要な知識?能力?キーワード
/Prerequisites and Keywords
精神障害および精神保健福祉の課題をもつ人とその家族に対する支援への基本的理解を基盤とし、以下に関連する、問題解決方法や行動指針策定に必要となる知識と能力。
①近い将来所、自己が所属することとなる機関が抱え得る問題点を整理?抽出
②その機関が属する地域が抱え得る問題を整理?抽出
③それらの問題を解決するために必要な行動計画が策定できる
④さらに発展形として、政策提言?制度設計が可能となる
※ いずれも初任者には高度な知識?能力となりますので、将来的に上記にたどり着くことができるよう、現状で必要な基礎知識を身につけようとする姿勢が求められます。
履修上の注意
/Notes
主体的に授業に参加、自分の意見を述べるとともに、他者の意見を聴き、考える姿勢が必要。
教科書
/Textbook(s)
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟「ソーシャルワークの理論と方法(精神専門)」中央法規
参考文献等
/References
杉本敏夫監修/立花直樹?丸目満弓、他「最新?はじめて学ぶ社会福祉 ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ(専門)」ミネルヴァ書房、2024

新?精神保健福祉士養成セミナー編集委員会「ソーシャルワークの理論と方法(専門)」へるす出版、2023

福祉臨床シリーズ編集委員会「ソーシャルワークの理論と方法(精神専門)」弘文堂、2023

川村隆彦「価値と倫理を根底に置いたソーシャルワーク演習」中央法規、2002
足球投注官网_手机足球投注-app平台附属図書館に書籍が所蔵されています。
https://opac.lib.oka-pu.ac.jp/opac/search?isbn=4805821639

川村隆彦「支援者が成長するための50の原則」中央法規、2006

野中猛?野中ケアマネジメント研究会「多職種連携の技術(アート)」中央法規、2014
足球投注官网_手机足球投注-app平台附属図書館に書籍が所蔵されています。
https://opac.lib.oka-pu.ac.jp/opac/search?isbn=9784805850572

※ 授業で用いる参考資料は都度作成?配布します。
自主学習ガイド
/Expected Study Guide outside Coursework/Self-Directed Learning Other Than Coursework
支援者支援や「健康」とされる地域住民への支援の視点をもって、現代社会の課題の全体像を把握しておくことや、国?地方行政の潮流を知ること。
テキストや配布資料で引用?参照される文献?資料の原典に直接触れること(興味?余力があれば)。
資格等に関する事項
/Attention Relating to Professional License
精神保健福祉士国家試験受験資格の必須科目である。
アクティブラーニングに関する事項
/Attention Relating to Active Learning
本授業では、次のアクティブラーニングを使用している。
①グループワークによる意見共有、課題の共有
②振り返りシートによる理解の確認
実務経験に関する事項
/Attention Relating to Operational Experiences
精神科病院および地域活動支援センター(Ⅰ型)での経験(地域福祉?運営管理に関連する経験を含む)、地域における自立支援協議会等での活動を通したソーシャルアクションの実践経験、厚生労働行政や司法分野での勤務経験を活かし、精神保健福祉分野でのソーシャルワークの理論と方法について説明する。
備考
/Notes
授業計画詳細情報
No. 単元(授業回数)
/Unit (Lesson Number)
単元タイトルと概要
/Unit Title and Unit Description
時間外学習
/Preparation and Review
配付資料
/Handouts
1 1 [「精神保健ソーシャルワークの理論と方法Ⅱ」の全体像]
授業の進め方についてガイダンス。
精神保健ソーシャルワークのミクロ?メゾ?マクロレベルの展開と連続性について、そのアウトラインを学ぶ。
いわゆる「間接援助技術」についての自己のイメージを整理、言語化できるようにする。 単元概要ついての資料配布
2 2 [精神保健福祉分野におけるコミュニティーワークの定義と目標]
精神保健福祉分野におけるコミュニティーワークの概念、発展の歴史、その定義および目標を理解する。
コミュニティワークとコミュニティオーガニゼーションについて自己のイメージを整理、言語化できるようにする。 単元概要ついての資料配布
3 3 [精神保健福祉分野におけるコミュニティーワークの実践過程①]
地域共生社会の実現に向けての取り組みおよび精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムについて理解する。
在住の地域などをピックアップして地域資源についてリサーチする。 単元概要ついての資料配布
4 4 [精神保健福祉分野におけるコミュニティーワークの実践過程②]
精神保健福祉分野におけるコミュニティーワークの実践過程、地域における精神保健福祉の向上について理解する。
地域住民に対する普及啓発事業の在り方について考える。 単元概要ついての資料配布
5 5 [精神保健ソーシャルワークのミクロ?メゾ?マクロレベルの展開と連続性①]
精神保健ソーシャルワークのミクロ?メゾ?マクロレベルの展開と連続性について、全体像を学ぶ。
地域における体制整備を考える。 単元概要ついての資料配布
6 6 [精神保健ソーシャルワークのミクロ?メゾ?マクロレベルの展開と連続性②]
精神保健ソーシャルワークのミクロ?メゾ?マクロレベルの展開方法について、事例を通して理解する。
事前配布の事例について検討しておく。 単元概要ついての資料配布
7 7 [ソーシャルアクションの基本的視点]
個別支援からソーシャルアクションへの展開過程について理解する。
ソーシャルアクションに対する自己のイメージを整理、言語化できるようにする。 単元概要ついての資料配布
8 8 [地域における個別支援と精神保健福祉士の役割支援体制整備]
地域を基盤とするソーシャルワークと、個別支援から地域における体制整備へとつなげる過程を理解する。
個別支援と地域の支援体制整備の関係について考える。 単元概要ついての資料配布
9 9 [精神保健に関する政策提言と展開]
精神保健に関する政策提言について理解する。また、地域の課題の分析と抽出について知り、国?地方自治体の意思決定過程に組み込む手段について考える。
精神保健に関する政策提言の在り方について考える。 単元概要ついての資料配布
10 10 [精神障害者の地域移行支援?地域定着支援]
精神障害者の地域移行支援?地域定着支援について、事例を通して考える。
事前配布の事例について検討しておく。 単元概要ついての資料配布
11 11 [ソーシャルアドミニストレーションの概念と意義]
ソーシャルアドミニストレーションの概念と意義について理解する。
ソーシャルアドミニストレーションに対する自己のイメージを整理、言語化できるようにする。 単元概要ついての資料配布
12 12 [組織と精神保健福祉士]
精神保健福祉士の専門性と、組織(所属機関)の行動原理との関係について理解する。
ソーシャルワーカーおよび精神保健福祉士の倫理綱領について理解する。 単元概要ついての資料配布
13 13 [ソーシャルアドミニストレーションの展開方法]
身近なソーシャルアドミニストレーションについて考え、組織介入?組織改善の実践モデルを理解する。
身近なアドミニストレーションについてイメージを整理、言語化できるようにする。 単元概要ついての資料配布
14 14 [関連分野における精神保健福祉士の実践]
関連分野における精神保健福祉士の実践例を理解する。
現代社会における精神保健福祉士の役割を考える。 単元概要ついての資料配布
15 15 [総括]
授業の振り返り。
卒後も含めた今後の学習課題として、メンタルヘルスを視野に入れたソーシャルワークについて再確認し、対人援助職のメンタルヘルスについても触れ、地域を基盤とした持続可能な支援体制についても考察を試みる。
これまでの学習内容を振り返り、自己の課題を整理して臨む。 補足説明?追加説明資料配布
授業評価詳細情報
到達目標及び観点/Learning Goal and Specific Behavioral Viewpoints
No. 到達目標
/Learning Goal
知識?理解
/Knowledge & Undestanding
技能?表現
/Skills & Expressions
思考?判断
/Thoughts & Decisions
伝達?コミュニケーション
/Communication
協働
/Cooperative Attitude
1 精神保健福祉分野におけるソーシャルワーク(メゾ?マクロ)に関する具体的知識が獲得できる。(C-1)
2 精神保健福祉分野における、地域を基盤としたソーシャルワークについて理解できる。(C-1)
3 精神障害者の地域生活を可能とする体制整備について理解できる。(C-1)
4 精神保健福祉士の専門性と組織との関係について理解する。(C-1)
5 精神保健福祉分野におけるソーシャルワークについて理解を深め、学生自ら考える力を獲得できる。(C-1)
成績評価方法と基準/Evaluation of Achievement
※出席は2/3以上で評価対象となります。
No. 到達目標
/Learning Goal
定期試験
/Exam.
グループワークにおける貢献 振り返りシート 意見共有 意見発表 最終レポート
1 精神保健福祉分野におけるソーシャルワーク(メゾ?マクロ)に関する具体的知識が獲得できる。(C-1)
2 精神保健福祉分野における、地域を基盤としたソーシャルワークについて理解できる。(C-1)
3 精神障害者の地域生活を可能とする体制整備について理解できる。(C-1)
4 精神保健福祉士の専門性と組織との関係について理解する。(C-1)
5 精神保健福祉分野におけるソーシャルワークについて理解を深め、学生自ら考える力を獲得できる。(C-1)
評価割合(%)
/Allocation of Marks
10 10 10 10 60

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