デザイン学部建築学科Department of
Architecture

建築学科 学生作品紹介

2024年度卒

石井淳希[PDF 6MB]

ある日、お隣さんと友達になった。生活を隠しながら、さらけ出す住まい方の提案

石井淳希さん

周辺地域が文化圏として成長するなかで取り残されたように佇む広島市の基町中層アパートを対象に、住まう人の営みを再編するため生活を外へ出す、まちの機能を取り入れることを提案した。そのために特にバルコニーに注目した。人の生活をバルコニーを介して外部へと開くことは、新しい建物のファサードを作り出す。またバルコニーは修繕や加工が容易である建築要素でもある。かたちを変えていくバルコニーを通じて住む人、時代によって豊かに変化し続けるファサードの生成を目指した。

? 2024年度卒業設計 学科最優秀賞
? 第1回岡山県三大学合同卒業設計展「ハレ」 優秀賞


 

橋本七海[PDF 7MB]

紡ぎ、解くふるまい 稲木のように柔軟に

橋本七海さん

岡山県加賀郡吉備中央町の北部に位置する小規模集落を敷地に、かつて稲作が営まれていた小さな棚田を蘇らせ、多様な生き物の棲家づくりを起点に、この土地の環境を少しずつ整えることで、未来を見据えた場所づくりを目指した。人の手を加えながら自然と共に歩むための積み重ねを重視し、棚田の再生を中心に、人や山羊、羊、鶏といった生き物がともに暮らし、この地を整える新たな循環の拠点を構築するために、収穫後の稲を乾燥させるはざかけの杭や、それを収納する小屋に着目し、自然の循環の流れに沿う建築的計画を行った。

? 広島平和祈念卒業設計展2025 優秀賞
? 第20回優秀卒業作品コンクール 最優秀賞


 

重岡咲子[PDF 7MB]

働くと人が集まるマチカド 多様な働くを叶える空間

重岡咲子さん

築古オフィスビルの活用法を考える上で、働き方の多様化に焦点を当て、既存ビルを施設の利用客(消費者)側ではなく働く側の目線に立ってコンバージョンの提案を行う。一般的に商業施設などの設計を行う際には消費者が第一に考えられるが、働き方が多様化している社会でどのような場所が求められているのかを考え実現することで、結果的に消費者を含め施設を利用する人全員にとって良い空間?デザインとなることを目指す。

? JIA岡山学生卒業設計コンクール2025 優秀賞


2023年度卒

渡辺作品[PDF 9MB]

道、ときどき余白、そして交流、

渡辺珠羽さん

愛知県の三河湾の島の漁村集落における細街路は、住民たちの独特の公共空間の共有意識によって生まれた魅力的な屋外空間を形成している。そこで、その場所で暮らす人々の生活や独自のルールを基盤にした新たな住居形態を提案する。道?公共の空間?住宅を同時に設計することで、島民同士に自然と交流が生まれるような住居群を目指す。

? 2023年度卒業設計 学科最優秀賞
? 第19回優秀卒業作品コンクール 最優秀賞


 

廣瀬作品[PDF 8MB]

過去からの証言 未来への提言

廣瀬みのりさん

美しい瀬戸内の海に、 忘れてはならない記憶か?刻まれた島か?ある。全国13箇所のうち2箇所の国立ハンセン病療養所か?ある「人権の島」岡山県の長島て?ある。島には現在も使われている施設や修繕保存されている当時を語る遺構、現在は形のない遺構やその跡地、慰霊碑などが点在している。島に点在する記憶を繋ぎ、島の事実と証を知り、一人の人間の人生として歩むことができる歴史廻廊を設計する。

? JIA岡山学生卒業設計コンクール2024 優秀賞
? 第19回優秀卒業作品コンクール 優秀賞


2022年度卒

柴野作品[PDF 5MB]

巡る庭-湧水と人々を紡き?育てること-

柴野 沙彩さん

かつて豊かな地域資源て?あった湧水を活用し、その場所に建築的に介入することて?、水を媒体とした循環する環境帯へと改変することか?目的て?ある。降る、湧く、溜める、流す、浸透する、蒸散する。様々な水の様態変化か?人々の生活に潤いと清らかさを添える。人々は水に寄り添い、育み、生き物たちも息を吹き返し、未来の子と?もたちへの贈り物か?永続的に紡か?れてゆく。

? 2022年度卒業設計 学科最優秀賞
? 広島平和祈念卒業設計展2023 最優秀賞


 

地主作品[PDF 2MB]

大地との対話 -炭鉱町宇部を支えた風景の記憶の継承-

地主 彩乃さん

海底炭鉱、炭層、坑道、坑口、掘削、炭鉱住宅の連なり、当時を象徴する言葉と記憶の断片を、今は姿を消した炭鉱町宇部を支えた炭鉱労働者たちの軌跡か?時を経て、現代に建築として形を残す。今につなか?る炭鉱の記憶を想起させるような資料館の提案をした。訪れた人々は、炭鉱住宅地区の交流、写真に残された歴史、文献から知る坑道内の作業環境を疑似体験する。

? 第18回優秀卒業設計作品コンクール 最優秀賞


 

山本作品[PDF 6MB]

街と暮らす塔の日常 -脱避難タワー、みんなから愛される津波避難施設の提案-

山本 充さん

本計画て?は従来の津波からの避難という単一的な目的を避難タワーを再考し、和歌山県串本という地域の特性や周辺地域の形態に着目しなか?らも、避難施設に付加機能を設けることて?日常利活用を促す街に開かれた防災避難施設を計画する。住民から愛され、能動的な市民活動やコミュニケーションの場となる避難施設を目指した。

? JIA岡山学生卒業設計コンクール2023 最優秀賞


2021年度卒

北浦作品

浄化の場 -旧佐波浄水場再生計画-

北浦 晴輝さん

広島県福山市の佐波城山公園に位置する旧佐波浄水場には、配水池などいくつかの遺構が残る。以降は歴史的な価値と魅力的な空間を兼ね備えるが、有効活用されていない。その配水池を地域住民が日常的に利用できる温浴施設へとコンバージョンし、使いながら受け継がれていく浄化の場として再生する。

? 2021年度卒業設計 学科最優秀賞
? 第17回優秀卒業作品コンクール 最優秀賞


 

新間作品

アキのバプロジェクト -空間的「空き」を活用した商店街活性化計画-

新間 敬秀さん

現在、空き家の増加によりシャッター商店街化している地域では、シャッターや違法駐輪等で景観悪化を招いている。アキノバプロジェクトとは、空間的「空き」を活用することである。その活用された場?空間のことを「アキのバ」ととらえ、経済的なハードルを抑えつつ、シャッター商店街のマイナスイメージを軽減できるプログラムを提案する。

? JIA岡山学生卒業設計コンクール2022 最優秀賞


2020年度卒

田中作品

倉敷児童養護施設 -場のローリングストック-

田中 美海さん

昭和57年に改築された大舎制をとる既存の園舎の建て替えの提案である。ここを子どもたちがより家庭的な環境で安心して生活できるよう小舎制にするとともに、ローリングストックの考え方を「場」にも応用し、新たな建築の「余白」の取り方を提案する。先人たちが培ってきた日本独自の社会的養護の強みを活かし、地域の中で新たな施設の価値を見出す。

? 2020年度卒業設計 学科最優秀賞
? JIA岡山学生卒業設計コンクール2021 最優秀賞